重機について
重機とは…
一般的に土木・建設工事などに使用される動力機械類の総称。人間が1名・ないし2名乗り込んで動作させる。
主な用途は堀削や資材搬入・搬出など。
ディーゼルエンジンを動力源としたものが多く、また足場の悪い場所傾斜面などで使用する事が前提となっているため、
駆動輪はタイヤの代わりに無限軌道(俗に言う「キャタピラ」)などが使われているものが多い。
大きさでは、小は軽自動車程度から大きいものでは二階建ての住宅に匹敵するものまであり、装置の各種部分は油圧で作動するものが大半。
特徴
・オペレーター(操縦者)を必要とする機会は操縦には専門の資格を必要とすることが多い(主に労働安全衛生法に基づく)。
・小型のものはガソリンによる原動機を持つか電動式であることが多く、大型のものはディーゼルによる原動機を持つことが多い。
・運用を誤ると重大な事故につながる場合があるので、視認しやすい色(多くは明るい黄色)で塗装されている車種が多い。
・建設機械には高価な機械も少なくないので、建設機械による作業を行う会社は購入するのではなくレンタル会社より期間借りすることが多い。
特殊な作業に用いる機械の場合は使う頻度も少ないことから、そういった例がより多くなる(日本の建設レンタル依存度は50%を超える)。
※一般的にレンタル会社とリース会社とは混同されがちではあるが、システム的な本質は全く異なり、建設機械に関してはレンタルのシステムを用いることが主流である。
・同一車種の重機は、建設現場で複数人が乗り回す為に、鍵が3~6種類しか存在しなかったが、近年盗難事件や犯罪への悪用が絶えないことから、
電子キーやGPSによる管理システムなどが装備されだしている。
・新開発工法など用途を限定した専門性の高い機械も、新規に開発されている
(工法の開発と機械の開発が直結していることが多いため、主に大手ゼネコンなどが新工法の開発に取り組んでいる)。
種類
・ブルドーザー、スクレイバー
ブルドーザー、リッパドーザー(リッパ付ブルドーザー)、スクレイプドーザ、被けん引式スクレイパー、モータスクレイパー等
・堀削機、積み込み機
油圧ショベル(ユンボ、バックホー、パワーショベル)、ドラグライン、クラムシェル、泥上堀削機、トラクタショベル、
ホイールローダー、トレンチャ、バケットホイールエクスカベーター等
・運搬機械
トラック、ダンプトラック、クレーン装置付トラック、トレーラー、機関車、ズリ銅車、シャトルカー、不整地運搬車(特装運搬車)、
ショベルローダー、フォークローダー、総輪駆動車、ベルトコンベア、バケットホイールエクスカベーター等
・クレーン、荷役機械
クローラークレーン、ホイールクレーン(トラッククレーン、オールテレーンクレーン、ラフテレーンクレーン)、タワークレーン、
ジブクレーン、鉄道クレーン、浮きクレーン、パイプレイヤ、建設用リフト、エレベーター、門型クレーン、フォークリフト、
ストライドルキャリア、コンテナキャリア、トップリフタ、クランプリフト、高所作業用(リフト車)、コンクリート床仕上げロボット、
玉掛け外しロボット、アンローダー等
・基礎工事用機械
杭打ち機、ディーゼルハンマ、油圧ハンマ、バイブロハンマ、ウォータージェット(ウォータージャットカッタ)